こんばんは。今日から泌尿器系を学びます。まずは、腎臓から。過去問も解いてみてくださいね!
泌尿器系を学ぼう(その1:腎臓)
腎臓ってどんな臓器?
腎臓は背中側の腰のあたりに、左右ひとつずつあるソラマメの形をした臓器です。
働きは「血液をきれいにして、尿を作ること」。
体を「きれいな川」に例えると、腎臓はその川を濾過する「浄水場」のような役割をしています。
では、その仕組みを少し詳しく見ていきましょう。
腎臓のしくみを具体的に見てみよう
- 腎小体(じんしょうたい)
腎臓のろ過装置。
「糸球体(毛細血管のかたまり)」と「ボウマン嚢(それを包む袋)」でできています。
→ 血液をろ過し、水・電解質・ブドウ糖・アミノ酸などを一度原尿として取り出す。
- ネフロン
腎臓の基本単位。腎小体+尿細管を合わせて1つのネフロン。
人の腎臓にはおよそ100万個あるといわれます。
- 尿細管(にょうさいかん)
原尿から体に必要なものを再吸収する場所。
→ 再吸収されるもの:ブドウ糖・アミノ酸・ナトリウム・水 など。
- 腎臓を流れる血液
心臓から拍出される血液の 約20〜25% が腎臓を通ります。
それだけ「血液をきれいに保つこと」が大切だということですね。
試験に出るポイント(重要語句)
- 糸球体(しきゅうたい):血液をろ過する場所
- ボウマン嚢:ろ過された液を受けとめる袋
- 腎小体:糸球体+ボウマン嚢
- ネフロン:腎小体+尿細管(腎臓の基本単位)
- 尿細管:必要なものを再吸収する場所
- 老廃物の排泄:尿として体外へ
- 水分・電解質の調整:体内のバランスを保つ
ちょっと豆知識
腎臓はホルモンも作っています。
そのひとつが エリスロポエチン。
これは骨髄に働きかけて「赤血球をもっと作れ!」と指令を出すホルモンです。
知っておくと腎臓の役割がより立体的に理解できますよ。
過去問にチャレンジ!
(令和6年度・関西広域連合 問65より)
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
- a ネフロンは、腎小体と尿細管で構成される。
- b 腎臓は血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質の排出調節を行っている。
- c 腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄での血小板産生を促進するホルモンを分泌する。
- d 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
解答と解説
正解:1(正・正・誤・正)
- a:〇 ネフロンは腎小体+尿細管で構成される。
- b:〇 腎臓は老廃物除去のほか、水分・電解質調節を担う。
- c:× 腎臓は血小板ではなく、赤血球の産生を促すホルモンを分泌する。
- d:〇 ビタミンDは腎臓で活性型となり、骨形成や維持に関与する。
次回は泌尿器系その2 副腎へ進みます。ちょっとお試しでしばらくは細かく区切ってやってみようと思いますので、さくっと覚えていってくださいね。次回もお楽しみに!
【第1回】登録販売者とは?
【第2回】登録販売者試験 教材選びの基本
【第3回】「学習スケジュールの立て方と勉強法」
【第4回】第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
【第5回】第2章 人体の働きと医薬品 消化器系
【第6回】第2章 人体の働きと医薬品 呼吸器系
【第7回】第2章 人体の働きと医薬品 循環器系
【第8回】第2章 人体の働きと医薬品 リンパ系
【第10回】第2章 人体の働きと医薬品 泌尿器系(その1:副腎)
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