【23回】第2章 Ⅲ 体の局所に現れる副作用 消化器系に現れる副作用
消化器系に現れる副作用
登録販売者を目指すみなさまこんばんは。4月に入り、ご自身やご家族の環境が変わった方も多いのではないでしょうか。春は何かと忙しいですね。お落ち着くまではもう一息。無理せず、出来る範囲で少しづつ勉強を進めていきましょうね。
今回は、試験でも頻出のテーマ
「消化器系に現れる副作用」について解説していきます。
「胃が痛むのはなんとなく分かるけど、それ以外は?」
そんな方でもイメージしやすいように、例えを使いながら整理していきますね。
しっかり押さえて、得点源にしていきましょう!
消化器系の副作用で押さえるべき3つのポイント
お薬は体を治すためのものですが、
ときに胃や腸に負担をかけてしまうことがあります。
試験対策として、特に重要な3つを見ていきましょう。
① 消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)
イメージ
👉 胃や十二指腸の壁に「深い穴」ができる状態
胃や十二指腸の粘膜がダメージを受け、
粘膜筋板を超えて深くえぐれる(欠損する)状態です。
主な症状
- 胃のもたれ
- 食欲低下
- 胸やけ
- 吐きけ
- 胃痛
特徴的なサイン
- 空腹時のみぞおちの痛み
- 黒色便(タール状の黒い便)
👉 黒い便は「出血しているサイン」なので超重要ポイントです!
要注意ポイント
- 自覚症状が少ないこともある
- 気づいたときには進行しているケースもある
例えば…
- 動悸・息切れ(貧血)
- 突然の吐血・下血
👉 「症状が軽い=安全」ではないので注意!
② イレウス様症状(腸閉塞様症状)
イメージ
👉 腸の「ベルトコンベア」が止まって大渋滞!
腸の動きが麻痺して、
内容物が進まなくなる状態です(物理的に詰まっていない場合もあり)。
主な症状
- 激しい腹痛
- おなら(ガス)が出ない
- 嘔吐
- 腹部膨満感(お腹がパンパン)
さらに注意
- 水分が取れず脱水状態になることもある
- ひどい便秘が続く
なりやすい人
- 小児
- 高齢者
- もともと便秘がちな人
試験で狙われるポイント
👉 「下痢のあとに便秘 → 放置 → 悪化」
この流れはとても出やすいので覚えておきましょう!
③ その他の消化器症状
イメージ
👉 お口からお尻まで、いろいろなSOSサイン
お口のトラブル
- 口内炎
- 口の荒れ
- 刺激感
一時的に起こる症状
- 口の渇き
- 軽い便秘
- 下痢
👉 飲み始めに見られることがある
お尻のトラブル(浣腸・坐薬)
- 使用後の熱感(ヒリヒリ感)
- 立ちくらみ
💡 副作用かな?と思ったときの対応
試験でもよく問われるポイントです!
対応はとてもシンプル👇
- まず使用を中止する
- 医師・薬剤師など専門家に相談する
👉 「これくらい大丈夫」と自己判断しないことが大切です。
初期の段階で対応することで、重篤化を防げます。
まとめ
今回のポイントを整理しましょう!
- 黒色便 → 消化性潰瘍の重要サイン
- おならが出ない+腹部膨満 → イレウス様症状を疑う
- 消化器症状は軽く見ず、早めの対応が重要
👉 「症状+キーワード」で覚えると得点につながります!
それでは早速、過去問にチャレンジしてみましょう!
過去問にチャレンジ!(令和5年度・関西広域連合)
【問77】
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- a 消化性潰瘍とは、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されているが、粘膜組織の欠損は粘膜筋板を超えない状態をいう。
- b 医薬品の副作用による消化性潰瘍は、必ず自覚症状があり、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
- c イレウス様症状が悪化すると、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。
- d イレウス様症状は、下痢治癒後の便秘を放置すると、症状を悪化させてしまうことがある。
選択肢
1(a 正 b 誤 c 正 d 誤)
2(a 誤 b 正 c 正 d 誤)
3(a 誤 b 誤 c 正 d 正)
4(a 正 b 正 c 誤 d 誤)
5(a 正 b 誤 c 誤 d 正)
▶ 解答・解説を見る
- a: 誤り。消化性潰瘍は粘膜筋板を超えて欠損する状態をいう。
- b: 誤り。消化性潰瘍は自覚症状が乏しい場合もあり、「必ず」症状が出るわけではない。
- c: 正しい。イレウス様症状が悪化すると、腸内細菌の異常増殖により全身状態の衰弱が急激に進行することがある。
- d: 正しい。下痢後の便秘を放置すると、イレウス様症状が悪化することがある。
正答: 3(a 誤 b 誤 c 正 d 正)
出典: 令和5年度 登録販売者試験(関西広域連合)
次回予告
次回は「呼吸器系に現れる副作用」について解説していきます。
今回の内容とあわせて、理解を深めていきましょう!



<PR>


