【24回】第2章 Ⅲ 体の局所に現れる副作用 呼吸器系に現れる副作用
登録販売者を目指すみなさまこんばんは。勉強は進んでいますか?この春から新たに登録販売者を目指す方も多いのではないでしょうか。
今回は、試験でも頻出の
「呼吸器系に現れる副作用」について解説します。
薬は病気を治すためのものですが、
場合によっては呼吸に関わる重大な副作用を引き起こすことがあります。
中でも特に重要なのが、
- 間質性肺炎
- 喘息(アスピリン喘息など)
この2つの違いは、試験でとてもよく問われるポイントです。
初学者の方でもイメージしやすいように、例えを交えて整理していきますね。
呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎・喘息)
間質性肺炎(かんしつせいはいえん)
どんな状態?(イメージで理解しよう)
肺を「スポンジ」に例えると…
- 通常の肺炎
→ 気管支または肺胞が細菌に感染して炎症を生じたもの(スポンジの穴の中に汚れがたまる状態) - 間質性肺炎
→肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたもの(スポンジの枠(壁)そのものが腫れて硬くなる状態)
この「壁」が厚くなることで、
👉 酸素がうまく通り抜けられなくなり、血液に取り込まれにくくなります。
その結果、体は酸欠状態になり、息苦しさが出てきます。
試験対策のポイント
- 発症時期
→ 医薬品の使用開始から1〜2週間程度 - 主な症状
- 空咳(痰が出ない)
- 息切れ
- 息苦しさ
- 発熱
- 進行の目安
- 初期:階段で息切れ
- 進行:平地歩行や家事でも苦しい
- 注意点
→ 風邪と見分けにくい - 重症化
→ 肺線維症に移行することがある - 対応
→ すぐに服用を中止し、医療機関を受診
喘息(ぜんそく)
どんな状態?(イメージで理解しよう)
空気の通り道を「ストロー」に例えると…
👉 薬に反応して、ストローが急にギュッと潰れるイメージです。
さらに、狭くなった通り道を空気が無理に通ることで、
👉 ヒューヒュー・ゼーゼーという音(喘鳴)が出ます。
つまり、気道が急激に狭くなり、呼吸が苦しくなります。
試験対策のポイント
- 原因成分
→ アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs) - 発症時期
→ 使用後1時間以内(非常に早い!) - 主な症状
- 鼻水・鼻づまり
- 咳
- 喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)
- 呼吸困難
- 重要ポイント
→
内服薬だけでなく、坐薬・外用薬でも起こる!
発症しやすい人
- 成人になってから喘息を発症した人
- 鼻の病気がある人(鼻ポリープ・副鼻腔炎など)
- 過去に薬で喘息を起こしたことがある人
→ 重症化しやすいので特に注意
試験によく出る!比較で覚える
| 特徴 | 間質性肺炎 | 喘息(アスピリン喘息など) |
|---|---|---|
| 発症までの時間 | 1〜2週間程度 | 1時間以内(非常に早い) |
| 咳の特徴 | 空咳(痰なし) | 喘鳴(ゼーゼー) |
| 原因の幅 | 主に内服薬 | 内服薬のほか外用薬・坐薬でも起こる |
| 重症化 | 肺線維症へ進行 | 意識消失・死亡の危険 |
受験生へのアドバイス
ここはひっかけ問題の定番ポイントです。
よくある間違い👇
👉「間質性肺炎は1時間以内に起こる」
これは逆です。
✔ 正しくは
- 間質性肺炎 → ゆっくり(1〜2週間)
- 喘息 → すぐ(1時間以内)
👉 このセットで覚えるのがコツです!

他にも内容を逆にして載せて、誤っているものはどれかと問うような問題もあります。炎症が起きる場所、症状が出るタイミングなど違いを覚えておきましょう。
まとめ
呼吸器系の副作用は、見逃すと命に関わることもあります。
今回のポイントはこの3つ👇
- 間質性肺炎は「肺の壁」が硬くなり、酸素が通りにくくなる
- 喘息は「気道が急に狭くなり、音を伴う」
- 発症時間の違いが最重要!
それではさっそく練習問題を解いてみましょう!
過去問にチャレンジ!(令和7年度・関西広域連合)
【問78】
消化器系及び呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、
正しい組合せを選べ。
- a 消化性潰瘍になると、消化管出血に伴って 糞便が黒くなるなどの症状が現れることがある。
- b イレウス様症状(腸閉塞様症状)は、小児や高齢者のほか、普段から下痢傾向のある人の発症リスクが高い。
- c 間質性肺炎は、一般的に、原因となる医薬品の使用開始から短時間(1時間以内)のうちに起きることが多い。
- d 喘息は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失しても症状は寛解しない。
選択肢
| a | b | c | d | |
| 1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
▶ 解答・解説を見る
正答: 4
- a: 正しい。消化性潰瘍では、消化管出血により黒色便が見られることがある。
- b: 誤り。イレウス様症状は、便秘傾向の人で発症リスクが高い。
- c: 誤り。間質性肺炎は通常1〜2週間程度で発症するものであり、1時間以内ではない。
- d: 誤り。喘息は原因成分の除去により症状が軽快・寛解することがある。
出典: 令和7年度 登録販売者試験(関西広域連合)
次回予告
次回は「皮膚に現れる副作用」について学びます。
発疹やかゆみだけでなく、重篤な皮膚障害も登場します。
今回と同じように、試験ポイントをしっかり押さえていきましょう!



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